Lucian Freud: Beholding the Animal (Taschen 25 Anniversary Special Editions)のレビュー

中世裸婦絵画+ゴッホ
芸術雑誌で見てから気になっていた購入決意。
感想としては大満足。値段も手頃なので、ルシアン.フロイドが気になっている人にはピッタリだと思います。
個人的にはハードカバー作品集を買うきっかけになるかもしれないと思っている。

自分はゴッホが好きで、この作家の現在のテイストにゴッホ的強さ、存在感を感じる。
自分では「うまいゴッホ」と認識してる。

フロイドの作品のモチーフによく用いられるふくよかな女性。
中世の宮廷絵画のふくよかで腰回りのしっかりした裸婦像の現代解釈ともとれるだろうか。
中世絵画の裸婦像は肌のきめが細かく透き通るようであり構図の中に溶け込んでいるように感じる。
(うまくいえない)
対してフロイドの裸婦像は皮膚のたれ、セルライト、青い血管 等々 様々なテクスチャが皮膚に表現されている。
とても生々しい皮膚感や生々しさはミュエクやアラーキーに通じている様にも感じられる。

どっちが美しいかというと、フームどっちも美しいと思う。
でも、フロイドの方がリアルなんだと思う。荒々しいタッチだけど。中世絵画のが脇のしまった細かい仕事してるけど。

存在に「美しい」も「醜い」もない。あるのはただ「存在する」という事実だけだと考えさせてくれる絵でした。